台湾ニュースブログ

YouTubeにアップロードされている台湾のニュースを日本語に意訳しています。

米中首脳オンライン会談

日本のニュースでも取り上げられていましたが、先ほどアメリカのバイデン大統領と中国の習主席がオンライン形式で会談を行いました。

 

当たり前ですが、世界が注目するこの会談。

 

特に台湾においては、近年中国との関係性が徐々に緊迫化していることもあり、味方だと思っているアメリカが中国とどのように接していくのかにかなり注目が集まっています。

 

そういった事情もあり、今回の会談台湾ではどのように報道されているのか早速翻訳してみます。

 

アメリカが安心させてくれた?「バイデン習会談」台湾海峡も議題に 蘇行政院「しっかり把握している」

www.youtube.com

記者「米中首脳会談始まりましたが、注目されていますか」

記者「拜習會已經開始了有關注嗎。」

 

蘇院長は後ろを向きこの質問には答えませんでした。しかしこの質問をしたのが午前8:58分ごろ、バイデン大統領と習主席のオンライン会談はすでに開始しています。
蘇院長轉頭沒回應這個問題,但這發問的時間點,是早上8:58分左右,拜登和習近平兩人已經開始視訊。

※タメになる表現

轉頭:後ろを向く、振り返る(単純な動作のみ)

回頭:後ろを向く、振り返る(単純な動作だけではなく、例えば物事の頭に戻るという意味でも使用可)

搖頭:首を振る

點頭:うなずく

 

蘇行政院長「委員の皆さん、こんにちは」

行政院長蘇貞昌:「委員你好。」

 

では一日中議場にいる蘇院長はどのように把握しているのでしょうか?国民党の立法委員も気になったようで、質問しています!

那一整天要在議場的蘇院長,怎麼掌握?藍營立委也很好奇,質詢台上發問!

※タメになる表現

一整天:一日中

「整」は日本語でいうところの「まるまる」に意味合いが近いです。

(例)他一整天都在教室裡睡覺:彼は丸一日教室で寝ていた

 

蘇行政院長「アメリカと中国は当然互いに通じあっていなければいけない、しかしもし我が国に関連するとのニュースがあれば、我々は必ずその情報を獲得しますし、そして正確に把握します。」

行政院長蘇貞昌:「美國跟中國當然必須要有互通,不過相關訊息如果有涉及到我國,那我們一定會獲得知道,而且清楚掌握。」

 

アメリカ側から先立ってに蔡政権に対し何かしらの動きがあったようで、道理で非常に落ち着いているわけです。今回のバイデン大統領と習近平主席のオンライン会談では台湾海峡も議題となり、双方が衝突しないことを承諾できるのか討論となりました。各党の立法委員も米中台に関する座談会を実施しました。ハーバード大学中国研究員学者のスティーブン・ゴールドスタイン氏を招待し、彼もまた今回のバイデン習会談に注目しています。

難怪老神在在,原來美方早就已經先安了蔡政府的心,確實這次拜登和習近平視訊會談台海議題也會被討論到,雙方能不能承諾不衝突,朝野立委也辦美中台座談,邀請哈佛大學費正清中國研究院學者,同樣對拜習會關注!

※タメになる表現

難怪~,原來…:…だから、道理で~

(例)難怪你們兩個一直都在一起,原來你們在交往

ちなみに中国では「怪不得」が一般的です。

※勉強になった新単語

老神在在:落ち着いている、泰然自若としている

台湾語(閩南語)でよく使われる表現だそうで、神様が常に横にいるかの如く何事にも焦らず落ち着いてる様子だそうです

 

ゴールドスタイン氏「私は彼らの対話に何かしらの意味のある対話があったとは思えません。もしくはわずかに南シナ海に関して落ち着こうという話はしているのかもしれないが、重大な危機にあるような議題について、私は彼らは現時点で処理しないと思う」

哈佛學者Steven Goldstein:「我不認為他們會有任何有意義的對話,或許會談一點點跟南海有關降溫的動作,但一些重大危險的議題,我認為他們並不會處理。」

※ややこしい表現

「我不認為他們會有任何有意義的對話」

一文に動詞が3つ(しかも「有」が2つ!)入っていてなかなか訳しづらいと思いピックアップ。

とりあえず、「不認為」なのでこの一文が否定文であることを念頭にこの文を分解。

2つ目の「有」が後ろの「意義的對話」にかかっているので「意義のある対話」になります。1つ目の「有」が「任何(意味:いかなる)有意義的對話」がかかっているので『いかなる「意義のある対話」がある』というところまで意訳出来たら、最後にそれを否定して完成。【『「いかなる意義にある対話」があった』とは思えない】となります。

 

学者の目には今回のバイデン習会談は色よいものではなかったようで、互いに言いたいことを言っただけとの認識のようです。

學者不看好「拜習會」認為只會各唱各的調! 

※タメになる表現

各~各的…:それぞれがそれぞれの…を~をする

(例)各吃各喜歡的食物(それぞれ好きなものを食べる)

 

台湾人的にはやはりアメリカという後ろ盾があることは現在の姿勢を保つうえで大きな支えになっているようです。台湾人アメリカ大好きだし。

 

台湾人は日本大好きとかよく言う人いますが、憧れ度で言うと圧倒的にアメリカの方が高いので日本人の皆さん自惚れないようにしてください。

 

個人的には早く台湾独立してくれないかな~と思いつつ、曖昧戦略というのが現状善策のようです。

 

しかし台湾有事の時に、日本は台湾を助けてあげられるのでしょうか。

 

平和が一番とはいえ、相手が銃を構えてもそんなこと言ってられるのか、難しい問題です。

 

次回も気になるニュースお届けします。